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Posts Tagged ‘books’

世界の三大宗教重要ポイント83

Nov 29th, 2006 by Kenji

世界の三大宗教重要ポイント83」を読みました。

キリスト教・イスラム教・仏教という3大宗教を解説してあります。昨今の紛争などを理解するのに、宗教の理解は不可欠です。それらの歴史をザックリと概観するには丁度良い分量の良書でした。本当に何も知らなかったのでとても勉強になりました。それにとっても面白かった。interesting!!:Dキリスト教・イスラム教の解説の為に必要な分、ユダヤ教についても触れられています。ほんの少しだけヒンドゥー教についても触れますが、ほぼ解説無しなので、こちらについて解説された本も読んでみたいですね。とりあえず、Wikipediaでも見とこうか:lol:

それぞれの宗教がどんな風に生まれてどう変わり、どんな教義を持っているのかちゃんと理解している人はあまりいないんじゃないでしょうか。ましてや仏教で釈迦が説いた根本的な教えを知っている人がどの位いるのか。恐らくこのエントリーを読んでいる人の殆どが、死んだら仏教式で葬式をあげられるんだろうと思いますが、本人は仏教について殆ど知らない…というパターンの方が多いでしょう。僕も殆ど知りませんでした。宗教について知って損は無いですし、グローバルな今の時代にその知識はむしろ必須と言ってもいいかもしれません。とてもおススメな本でした。

客観的な視点で書かれていて偏る事もない感じで捉えていたんですが、ある意味「無宗教」な立場に偏っていると言えなくもない訳で、これ1冊読んで3つの宗教完全に理解したつもりになるのは危険かもしれないなとも思いました。概観する良書であって、本当の理解はなかなか難しいですね。どんな事でもそうですけれども。

近いうちに旧約聖書・新約聖書・コーラン・経典あたりをいい感じに解説しながら読んでいくような本があったら読みたいな。

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博士の愛した数式

Nov 7th, 2006 by Kenji

小川洋子「博士の愛した数式」を読み終えました。

一見無意味な数字の数々にあらゆる意味を与え、温度や具体性のあるイメージにしてしまう。そんな数学博士と家政婦とその息子「√」のお話。僕は博士と一緒で素数好き。といっても、あんなすらすら素数出てきませんが。銭湯のロッカーとかで素数を意図的に選んでるのを、おかしいと何度も言われたけれど、やっぱり俺はおかしくなかった、と声を大にしていいたい。ハイ。素数のその独自性が好きなのです。反面2のn乗*3のn乗とかで表せるようなシンプルさも好きなんですが。
って、数学そんな得意じゃありません。好きなだけ。因数分解も、因数定理を使わずに解くのが好きな男の子でした。あんな当てはめたら何とかなっちゃう定理に押し込んで解くのは計算ばっかで楽しくないから。

と話がそれましたが、小説非常に丁寧な描写で引き込まれました。博士が普通じゃないところは—ココが小説の肝ですが—、記憶が80分しか持たないんです。事故で脳に障害を持っているのです。その世話をすることになった家政婦とその息子3人の心の交流のお話。家政婦とその息子は博士の変わったところも受け入れ、その魅力にどんどん親しみを覚えます。記憶をもてない博士は毎回初対面となるのだけれど、3人の心の親交は深まっていきます。博士に向いた親交ばかり深くなっていきそうなものなのに、80分しか記憶がもたないながら博士も親近感は増しているように感じられます。ドラマチックな過剰なストーリーもなく、描写も落ち着いていて、その分染み入ってくる感じ。最後まで穏やかに描かれます。非常におススメです。

主人公は「私」「君」「ママ」といった風にしか出てこない、博士も「博士」「義弟」としか出てこない、息子は「ルート」「息子」「息子さん」といったように名前は全く出てこない。出てくる名前は殆ど野球選手、若しくは数学者。意図的なのかな??という訳で、モチーフとして野球、特に阪神、特に江夏選手は重要です。数学だけでなく往年の野球好きも面白く読めるのかもしれない。

ちょっとネタバレ
****
義姉「N」と博士は、昔心の底から愛し合っていたようだけれど、なぜ博士の兄とNが結婚したのだろう。誰か解釈を聞かせておくれ。

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地下鉄(メトロ)に乗って

Oct 26th, 2006 by Kenji

現在映画が上映中ですね。浅田次郎「地下鉄に乗って」を読みました。別に映画でやってるから読んだわけではございませんで。カナリ前から本だけ持ってて読んでなかった。学生んときに仕事させてもらってた取引先の方が浅田次郎ファンで、東京に打ち合わせで来た時に、帰りの新幹線で読んだら?と、文庫本くださったんですよね。何年もの歳月を経て読みました。

凄くイイ。面白かった。タイムスリップ系のSFファンタジーだけど、とても現実感が豊かで引き込まれました。凄く暖かくてセツナイ。ちょっとだけBigFishと似た感覚がありました。若い頃の父を追うっていう所が一緒ですね。こちらは映画で観たんですけど、そっちもヨカッタ。バタフライ・エフェクトでもこの小説のと同じエッセンスを少し感じられるかもしれない。この映画2本は全然似てない映画なんですけどね。BigFishほどメルヘンではなく、もっと哀愁漂う感じ。バタフライエフェクトみたいにアングラ感はない。

主人公真次は自分の意思とは別に、現代と父が生き抜いた時代を行き来する。何かの意思が働いているかのように。物語は読み手に少しは予想を持たせるが、全てを把握させる事なく最後には思いがけない結末を迎える。そのバランスがとてもいい。冒頭から、憎らしくトテツモナク冷徹な人間として描かれる父親像を徐々に解きほぐしながらも、逆に真次はその憎らしい父親似ている事に気づいていく描写など、とても素敵。
「親っていうのは、自分の幸せを子供に望んだりはしないものよ。そんなこと決まってるさ。好きな人を幸せにしてやりな」と若き母に言われたみち子が「ありがとう、おかあさん。ごめんね」といって取った行動を想うと、胸が苦しくなる。切なすぎる・・・。最後に突きつけられる2つの事実はセンセーショナルだけれど、更にその後の結末は本当にセツナイ。

真次は最後まで父とは会わなかったのだろうか、そんなことを考えながら読み終えた余韻がずっとずっと響いている。堤真一好きやし、映画も観たくなった。時代時代の風景を観たい。

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